はじめに
今度『エーデルワイス』の伴奏をさせていただく機会があり、この曲について少し調べてみました。
『エーデルワイス』、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
小学校の音楽の授業で、ソプラノリコーダーで演奏したり、歌ったりした記憶がある方もいるかもしれません。
もともとは、ミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』の挿入歌として作られた曲です。
エーデルワイスとは
『エーデルワイス』は、作曲:リチャード・ロジャース、作詞:オスカー・ハマースタイン2世によって書かれた楽曲です。
オーストリアの国花であるエーデルワイスに語りかけるような歌詞で、「小さくて白く、清らかに輝く花」に、祖国への愛と祝福の想いが込められています。
ドイツ語で「エーデル(edel)」は「高貴な」、「ヴァイス(weiß)」は「白」を意味しています。
どんな花なのか気になって調べてみると、エーデルワイスはキク科ウスユキソウ属の多年草で、ヨーロッパのアルプスやヒマラヤなどの標高の高い山に自生する高山植物なのだそうです。
全体が白い綿毛に覆われ、星形の白い花を咲かせるその姿には、清らかさと凛とした気品を感じます。
古くから薬草としても重宝され、消化器や呼吸器の疾患に用いられてきたそうです。
演奏して感じること
この曲はとてもシンプルな旋律ですが、小さな白い花(花びらのように見える部分を含めて直径2cmほど)の姿を思い浮かべさせるような、そっと始まるメロディです。
「ヴァイス」の部分で音がふっと跳躍するところには、まるでその花の気高さが音になったような印象を受けます。
そんな高貴な花のように、「祖国を愛し、気高く生きよう」と歌っているように感じます。
高い山の、澄んだ空気の中で凛と咲く花には、勇気と希望が宿っているようで、演奏しながらとても励まされる思いがします。
おわりに
『エーデルワイス』を演奏するのは久しぶりでしたが、やっぱり何度聴いても心に残る、いい曲だなと思います。こうしてまた出会えたことが嬉しいです。
この記事を読んで、「ああ、そんな曲もあったな」「懐かしいな」と思っていただけたら、ぜひ改めて聴いてみてください。
きっと、静かに心に響くものがあると思います。


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