私がブルグミュラーから学んだこと 練習曲に宿る優しさと表現力

作曲家

ブルグミュラーって、どんな人?

ブルグミュラーという作曲家をご存じですか?

ピアノを習ったことがある方なら、きっと一度は名前を聞いたことがあるかもしれません。
『25の練習曲』『18の練習曲』といった、ピアノ学習の定番ともいえる曲集を書いた人です。

実は以前にも、こんな記事を書いています。
「ピアノ初中級者さんへ|楽しく上達できる!ブルグミュラーってどんな教材?」
よかったら、こちらもあわせて読んでみてください。

 

ブルグミュラーは、1806年にドイツで生まれました。
音楽一家で育ち、10歳の頃にはすでにその才能を発揮し始めていたそうです。
そして26歳のときにフランス・パリに渡り、それからはずっとパリを拠点に演奏や作曲、ピアノの指導を行いました。
フランス国王ルイ=フィリップ1世のお子さんたちにもピアノを教えていたそうです。

彼はピアノ曲だけでなく、バレエ音楽やオペラも作曲していたようです。
でもやっぱり一番知られているのは、ピアノを学ぶ人たちのために書かれた練習曲。
テクニックだけでなく、音楽の美しさや表現する楽しさが自然と身につくように工夫されていて、今でも世界中のピアノの先生や生徒たちに愛され続けています。

 

ちなみに、ブルグミュラー自身が音楽学校を作ったり、教育制度に関わったというわけではありません。
でも彼の作品は、実践的な音楽教育の中でとても大きな役割を果たしてきました。

ブルグミュラーが練習曲につけたタイトルも魅力的です。
たとえば、
「やさしい花」
「心配」
「大雷雨」
「空気の精たち」 などなど。

情景が浮かぶようなタイトルに、思わず弾いてみたくなってしまいます。
内容もただのテクニック練習にとどまらず、音楽として「表現することの楽しさ」がぎゅっとつまっています。

きっとブルグミュラーは、「どうすれば、生徒たちが楽しく、無理なく上達できるだろう?」と、いつも考えていた人だったのだと思います。
自分の名声よりも、生徒たちの成長や音楽教育のことを大切にしていた、そんな優しい教育者だったのではないかと思います。

 

ブルグミュラーの曲には、学べることがたくさんあります。
そして、ブルグミュラーという人の姿勢からも、音楽に向き合う上で大事なことが見えてきます。

私も、自分のレッスンや音楽活動の中で、表現することの楽しさや音の美しさを、これからも大切に伝えていけたらと思っています。

 

 

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