私のプレイリストは、気づけばすっかり寄せ鍋状態になっています。
子どものころはアニメの主題歌やピアノの練習曲が中心で、いわば“自分の好き”だけを詰め込んだ「シンプル鍋」でした。
ところが今は――
父や娘が吹奏楽で演奏するクラシックやマーチが勝手に追加されたり、合唱団で歌う曲がどっさり放り込まれたり。YouTuber仲間からは「こんな曲知らなかった!」という掘り出し物のオールディーズを渡され、息子からはお気に入りの曲を紹介され、生徒さんのリクエストも加わります。
さらに、このブログを書くために調べた曲まで「リサーチの副産物」としてちゃっかり仲間入り。
気づけば、“勉強”のはずが“コレクション”に変わり、どんどん肥大化する私のプレイリスト。
冷静に見ると、もはや「寄せすぎ鍋」。
もはや鍋からはみ出しそうです。
しかも寄せ鍋といえば、つゆの種類も豊富。
しょうゆ、みそ、豆乳、キムチ…。曲も同じで、クラシック風に仕上げるもよし、ジャズ風に味変するもよし。
気分次第で「今日は塩ちゃんこ風でいきます」なんてこともできちゃう。
結局は、自分がどんな味付けをするかで楽しみ方が変わるのです。
問題は――ときどき「え、誰がこの具材(曲)入れたの?」というものが混ざっていること。
冷蔵庫の奥から謎の食材を発見したような、正体不明の曲が出てくるのもプレイリストあるある。
とりあえず鍋に入れて煮てみる。
すると案外おいしくなったりするのも不思議です。
そう、寄せ鍋のいいところは、どんな具材でもぐつぐつ煮込めば意外とまとまってしまうこと。
そして、音楽も人生も同じ。
寄せて寄せて、最後にはちゃんといい味になる。
私のプレイリストを眺めると、ちょっとした“人生の寄せ鍋”。
誰が何を入れたのか分からないけれど、食べてみると意外と美味しいのです。
しかも寄せ鍋には、最後に雑炊やうどんという楽しみまで残っている――音楽も同じで、まだまだ「おかわり」が待っているのかもしれません。
さて次は、どんな具材(曲)が放り込まれるのか…楽しみにしています。


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