ピアノを始めたばかりのみなさん、「練習」と聞くと、つまらないものに感じてしまうこともあるかもしれません。
でも、音楽を楽しみながら自然にステップアップできる、素敵な教材があるんです。
それが、ブルグミュラーの『25の練習曲』!
この教材の魅力は、何といっても一曲ごとに「物語」があるようなところ。
「素直な心」「アラベスク」「やさしい花」など、タイトルからイメージをふくらませながら演奏できるので、弾いていて楽しい!
しかも、無理なく少しずつレベルアップできるように作られているので、**「気づいたら弾ける曲が増えている!」**という嬉しい成長も感じられます。
私自身も、生徒さんにブルグミュラーを紹介するときは、
「この曲は、どんな風景だと思う?」「どんな気持ちをこめて弾いてみようか?」
そんな風にお話ししながら、音楽の楽しさを一緒に味わっています。
これからピアノを始める方、少しステップアップしたい方に、ぜひおすすめしたい教材です!
ブルグミュラーの中で、私が特に好きなのが**「アラベスク」**です。
ブルグミュラー作曲「25の練習曲(Op.100)」の第2番で、ピアノ初中級者向けの定番曲です。
楽曲は三部形式(A-B-A)で構成され、冒頭の主題が再現されるシンプルな構成になっています。
軽やかに駆け回るようなメロディは、まるで妖精が踊っているよう。指が左右に飛び跳ねる感じがとても楽しくて、弾いているうちにどんどん引き込まれていきます。
この曲は、音の動きの速さやリズムの正確さ、指の独立など、基礎的なテクニックも自然に学べるように作られています。
でも、何より魅力的なのはその音楽の楽しさ。
生徒さんにも「この曲、もっと弾きたくなる!」と言われることが多く、最初の“ピアノが好きになるきっかけ”としてぴったりです。
ブルグミュラーの中でも特に人気のある「アラベスク」。
軽やかでリズミカルなメロディは、まるで小さな妖精が走り回っているような楽しさにあふれています。
この曲は1ページの短い作品ですが、音楽的な要素がぎゅっと詰まっていて、初心者さんにもぴったりの練習曲です。
演奏のコツとして、まず大切なのは**「指の独立」**。
右手、左手の細かい音の動きをスムーズに弾くために、力を抜いて指先を軽く保ちましょう。最初はゆっくりのテンポで、指が均等に動くように練習するのがポイントです。
また、曲の中には、跳ねるようなスタッカートの部分(A)と、なめらかに流れるレガートの部分(B)が対照的に使われています。
それぞれのキャラクターをしっかり分けて弾くことで、音楽に立体感が生まれます。
特に、跳ねる部分では手首を柔らかく使うこと、滑らかな部分では音をつなげる意識を持つことが大切です。
A部分では、左手はシンプルな伴奏ですが、音量を控えめにして右手のメロディを引き立てるように意識しましょう。
手のバランスがとれるようになると、音のまとまりもぐっと良くなります。
この曲を通して、「ただ正しく弾く」だけでなく、音の表情をつける楽しさもぜひ味わってみてください。
ブルグミュラーは、こうした“音楽の入り口”として、本当に素晴らしい教材です。
コメント