心に寄り添う、ピアノ弾き語りというかたち

音楽

どんなときに、どんな音楽を聴きますか?
そのときによって、聴きたい音楽が変わるのではないでしょうか。

がんばりたいときには応援歌のような元気な曲だったり、落ち着きたいときには静かなスローテンポの曲だったり…。

 

私は、自分や家族がしんどいとき、静かな曲を聴きます。
自分が落ち着くために。
それ以上落ち込まないために。

子どもが入院していたとき、面会に行く道中は、そんな曲でした。
そのとき聴いていたのは、岡崎律子さんの曲です。

 

岡崎律子さんは、繊細なメロディと、心に寄り添う歌詞と、囁くような優しい歌声が特徴です。
『魔法のプリンセス ミンキーモモ』などのアニメや、ヤマハ音楽教室など教育分野にも多くの楽曲を提供しました。
そして、シンガーソングライターとしても活躍していました。

 

そんな、心に寄り添うような演奏をしたいと、いつも思っています。
誰だって、不安になることがありますよね。
言葉にできない気持ちを抱えているとき、ふと流れてきた音楽に救われた——そんな経験が、私にも何度もありました。

だから、私の演奏も、ほんの少しでも誰かの心の支えになれたらいいと思います。
たとえば、疲れて帰ってきた夜、静かに聴くピアノの音が、心をほどいてくれるような。
あるいは、自分の気持ちが整理できない朝、ぽつりと歌われた言葉が、背中をそっと押してくれるような。

ピアノ弾き語りという形には、そういう力があると感じています。
ピアノの音は、まるで話しかけるように優しく響きます。
そこに自分の声をのせると、不思議と「本当の気持ち」が音に出る気がします。

一番癒されているのは、きっと私自身です。
でもその感情が自然に会場に広がって、聴いてくれている人たちの心とどこかで繋がる——
そんな瞬間が、演奏中に確かにあるんです。
目を閉じて静かに聴いてくれている人の表情から、それを感じることがあります。

音楽を通して「ひとりじゃない」と伝えられたらいいな。
それが、私がピアノ弾き語りを続けたい理由のひとつです。

 

 

岡崎律子さんのCDで、初めて買って、今でも1番好きなアルバムです。

 

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