🎐暑い夏にぴったりのクラシック音楽、集めてみました!
ここ最近、本当に暑い日が続いていますね。
皆さん、水分はしっかり取っていますか?
できるだけ涼しい室内で、よく眠って、無理せず過ごしていきたいですね。
さて今日は、そんな夏の時間にぴったりのクラシック音楽をご紹介します。
暑さを忘れて、心が少し涼しくなるような名曲たちを選びました。
🌩ヴィヴァルディ《四季》より「夏」
|
まずは定番中の定番、ヴィヴァルディの『四季』から「夏」。
この曲はヴァイオリン協奏曲集《四季》の第2番で、3つの楽章を通して、夏の情景や自然の力強さが音楽で描かれています。
• 第1楽章(アレグロ・ノン・モルト)
じりじり照りつける太陽に、羊も人もぐったり。カッコウの鳴き声、突風、やがて近づく嵐の気配が迫ってきます。
• 第2楽章(アダージョ)
木陰で眠る羊飼い。そのまわりでは虫が飛び交い、犬の吠える声も聞こえてきます。静かで、少し物悲しい雰囲気です。
• 第3楽章(プレスト)
ついに嵐がやってきます。雷鳴と雹が畑を襲い、自然の猛威がドラマチックに描かれます。
この作品には、ヴィヴァルディ自身が書いた詩(ソネット)が添えられていて、それぞれの楽章の情景が音楽とぴったり重なるように作られています。
音で感じる“夏の劇場”、ぜひ体験してみてください。
🎻ヴィヴァルディってどんな人?
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678–1741)は、イタリア・ヴェネツィア出身の作曲家であり、ヴァイオリニスト、そして司祭でもありました。
赤毛だったことから「赤毛の司祭(Il Prete Rosso)」と呼ばれていたそうです。
孤児院で音楽を教えながら、たくさんの協奏曲やオペラを作曲しました。
「四季」はもちろん、バロック音楽を語るうえで欠かせない人物です。
🌿ドビュッシー《牧神の午後への前奏曲》
|
続いては、ドビュッシーの《牧神の午後への前奏曲》。
夏の午後、うとうとまどろむような時間にぴったりの曲です。
この曲は、詩人マラルメの作品に着想を得て作られた幻想的な管弦楽曲です。
物語の主人公は、半獣神パーン。夢の中で妖精たちと戯れるという、なんともロマンチックな世界が広がります。
冒頭のフルート・ソロがとても有名で、まるで風にゆれる笛のように、ふわっとした時間の中に連れて行ってくれます。
🎨ドビュッシーってどんな人?
クロード・ドビュッシー(1862–1918)は、フランス生まれの作曲家で、印象主義音楽の先駆者といわれています。
「月の光」「海」「ペレアスとメリザンド」など、たくさんの美しい曲を残しました。
ドビュッシーは、当時の音楽の常識にとらわれず、新しい響きや色彩感を求めて作品を作りました。
その繊細で幻想的な世界は、今も多くの人を魅了しています。
✨メンデルスゾーン《夏の夜の夢》序曲
|
最後にご紹介するのは、メンデルスゾーンの《夏の夜の夢》序曲。
シェイクスピアの同名の戯曲に基づいた曲で、17歳のときに書かれました。
この序曲には、妖精たちが夜の森を飛びまわるような、キラキラとした雰囲気がいっぱい詰まっています。
登場人物のキャラクター(貴族・妖精・職人など)を音楽で巧みに描き分けているのもおもしろいポイントです。
聴いていると、夏至の夜にふっと迷い込んだような気分になります。
🎼メンデルスゾーンってどんな人?
フェリックス・メンデルスゾーン(1809–1847)は、ドイツの作曲家で、神童と呼ばれるほど早くから才能を発揮しました。
代表作には「無言歌集」「ヴァイオリン協奏曲」などがあります。
また、バッハの「マタイ受難曲」を復活させたことで、バッハ再評価のきっかけを作った人でもあります。
音楽の才能だけでなく、教育や演奏活動にも力を注ぎ、若くして亡くなった後も、世界中で愛され続けています。
おわりに
いかがでしたか?
どの曲も、それぞれの夏の表情を持った美しい作品です。
暑くてぐったりしてしまいそうな日も、少しだけ音楽に耳をすませてみてください。
ふと気づけば、心がすーっと軽くなっているかもしれません。
そして…音楽に夢中になりすぎて、水分補給を忘れないようにしてくださいね!
コメント