教えることは、自分のためにもなる

レッスン

教えることって、自分にとってもすごく勉強になります。

自分ひとりで、自分のためだけに練習していると、どうしても世界がひとつの方向だけになってしまいます。
でも、誰かに教えることで、「あ、そんなふうに考えるのか」と、新しい視点をもらえることがよくあります。

たとえば私は、ピアノ弾き語りが好きで、楽譜さえあれば、ふふふ〜♪と歌って弾いてしまいます。
でも、人によっては「楽譜を読むのが難しい」とか、「読めても指がうまく動かない」など、いろいろな壁があります。

そういうときに、「自分だったらどうやったら楽しめるかな」と考えて、それを伝えるようにしています。
自分が苦手なこと(たとえば運動など)を、誰かにどう教えてもらったら理解できるか…と想像してみることもあります。

もちろん、うまく伝わらないこともあります。
でも、だからこそ、もっと考えて、工夫して、伝え方を変えてみたりします。

以前、ピアノ初心者の方が「ピアノ弾き語りをできるようになりたい」と言ってくれたことがありました。
まだ楽譜をスラスラ読めるわけではなかったので、私と同じやり方では難しいだろうと感じました。

でも、好きな曲を自分でアレンジして、弾き語りができるようになったらきっと楽しいはず。
そう思って、まずは「弾きたい曲を聴きながら、ベースの音を探してみる」ところから一緒にやってみました。
そのあと、コードを覚えてみたり、コードの展開に挑戦してみたり。様子を見ながら、少しずつ進めていきました。

実は私、コードの知識はあっても、普段あまり使うことがなかったんです。
なので、このときは改めて勉強し直すきっかけにもなりました。
自分の演奏にも、とても良い影響がありました。

教えることって、音楽に限らず、やっぱりとても学びが多いです。
もう若くはないけれど、これからは若い人に教える機会を、もっと増やしていってもいいのかな…と、最近思っています。

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