ショパン「雨だれ」前奏曲とは?情景・構成・弾くときのポイント

ピアノ

今日は、強い雨が降り続いていました。
雨音は、生活の音や車の音を掻き消し、静けさをもたらします。

そんな雨の日に思い出すピアノ曲のひとつが、
ショパンの前奏曲 第15番「雨だれ」(Op.28-15)です。

ピアノ曲の中でも特に人気が高く、「雨のしずくが降り続くようだ」と感じられる名曲です。
この曲はショパンの作品集「24の前奏曲」の中で最も演奏時間が長く、感情の起伏が大きいことでも知られています。 

初心者〜中級者にも馴染み深いこの曲ですが、「どうして雨だれに聴こえるの?」、「どこを重点的に練習すればいい?」という疑問もよく聞きます。
この記事では 「雨だれ」がどんな曲か? を丁寧に解説しつつ、演奏のポイントや聴くとき・弾くときの注意点をわかりやすく紹介します。

【「雨だれ」を弾くときのポイント】

  1. 左手の同じ音が続く部分は、音量が大きくなりすぎないよう注意する
    → 音が前に出すぎると、雨音ではなく伴奏になってしまいます
  2. メロディは「歌う」意識を持ち、音をつなげすぎない
    → レガートにしすぎると、旋律が重く聴こえてしまいます
  3. 雨音のような反復の中でも、フレーズの山を感じる
    → 同じ音型でも、向かう先を意識すると表情が生まれます
  4. クライマックスでは力で押さず、音の深さで表現する
    → 強く弾くより、鍵盤の底を感じる方が響きが広がります

こうした音の違いを意識することで、この曲の「雨らしさ」が見えてきます。

今まで、雨に降られた経験はたくさんあると思います。
雨の降り方によって、思い出すことがあるのではないでしょうか。

この曲では、As(変イ)や Gis(嬰ト)の音が繰り返され、雨音のような響きを作っています。
鍵盤の位置は同じでも、調や和声の流れによって、響きの印象は変わります。

同じ音でも、違う「雨」を表現したいですね。

【「雨だれ」を聴くときのポイント】

  1. 左手の繰り返される音に耳を澄ませてみてください
    → 雨の粒が一定に落ち続けるような、静かな背景として響いています
  2. メロディが前に出る場面では、感情の変化を感じてみましょう
    → 同じ「雨」でも、穏やかな雨から激しい雨へと表情が変わっていきます
  3. 音が少なくなる部分では、間(ま)や静けさも音楽の一部として味わってみてください
    → 何も鳴っていない時間が、次の音を引き立てています
  4. 最後に再び静けさが戻ってくる流れにも注目してみましょう
    → 雨が止んだあとの空気のような余韻が感じられます

フレデリック・ショパンが、1839年、恋人のジョルジュ・サンドと療養のため滞在したマヨルカ島のヴァルデモッサ修道院で作曲しました。
雨音が絶えず響くその音が、曲のモチーフとなったといわれています。

参考までに、演奏の雰囲気が伝わる動画を貼っておきます。

段々雨が激しさを増し、次第にまた静かになっていきます。
美しい曲です。

「雨」はどこか、ひとりでいる時間や、内面と向き合う時間を与えてくれるような気がします。
だからこそ、雨の日にピアノを弾くのが好きです。
静けさの中に、音がそっと浮かび上がるような感覚。

もしよければ、あなたも今日、雨の音に耳を澄ませてみてください。
そして、音楽の中にある「静けさ」を感じてみてくださいね。

これから「雨だれ」を練習してみたい方には、こちらの楽譜も参考になります。

 

 

 

 

 

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